『なるべく解り易く遠近について話して、メガネ先進国並に普及させたい』第1集
2025/01/07
1、遠近とは遠視近視を賄うレンズではありません
一般では40年前の素人知識の迷信が
四半世紀経っても蔓延しており妄言を拡める輩が後を絶ちません
バカでなければすぐ解ること
『遠方、近方の両方兼用レンズ』の意味
なので「多焦点レンズ」と言います
遠く用、中間用、近く用と境目がなくグラデーションになってるので
「累進レンズ」とも言います
マルチフォーカル(多数の焦点)レンズの意
色んな焦点距離を持つレンズという意味ですね
2,遠視と老視は違う
全くの別物です
どっからそんな思考来た??というレベル
遠視は焦点が網膜の後ろ
近視は焦点が前に結びます
老視は老化による調節機能の低下、または調節機能の固まり
ゴム紐の伸び縮みみたいなこと
伸ばして戻らない、伸ばしたら切れそうとかね
老眼になったら近視が治ったというのも間違いです
そもそも状況が違うので
老化現象による眼の疾病、形状変化による焦点距離の変化が考えられます
ハリのあった眼球が老化で柔らかくなって
骨や筋肉、血液滞流などの浮腫みに押されて、、、などなど
老眼だから〜とかは医学的に根拠がなく関係ないとされています
3,遠近の違い
ここで画像です
左はA社、右はB社だとして
メーカーによって主張は違うので
『ウチのスタンダードはこれです!!』
『ハイグレードレンズなのでおすすめで〜』
などは参考にあまりなりません
また、一番気をつけてほしいのが
『最新設計の〜』
※10年〜前にチラッと聞いた話なのでうろ覚えですが、、、
このメガネ業界にいるレンズ設計者ですが
いわゆるレンズデザイナー
世界で5人だったか3人だったかで
日本に唯一2人いて1人は有名レンズメーカー所属
もう1人はフリーで発表していると
ただ、ここ数十年表に出てこず一設計も出してない
遠近レンズの設計図面は特許があるので
勝手に使用すると駄目ですし
売れるたびにいくらか払わないといけないわけです
でも、マイナーチェンジは出来るわけ
もちろん特許が切れたものに限り
その最新設計は何の(どのレンズの)話なの??
ってこと
現在の本当の最新設計は画像のカスタムランク
インディヴィジュアル(視覚個別製作)とも言われています
4〜50年前に払い下げになった設計を引っ張り出してきて
マイナーチェンジ加えるだけで
『最新の〜』と言えてしまうんです
ちなみに右はHOYAのレンズ区分です
ところてん方式で良いのが開発できたら
順次下がっていきます
HOYAの両用レンズはこんな状況てことですね
HOYAのスタンダード
独自の設計であり
15年前だと8万ほどした良いレンズの改良品
今だと平均15,000円位
25,000円位のものもあるけれども本当マイナーチェンジレベルで
あまり変わらない
HOYAのハイグレード
そこに新解釈の補正を入れたもうちょい良いレンズ
今だと平均35,000円位
HOYAのプレミアムクラス
全く別解釈の3D設計みたいな凄良いレンズ
今でも平均45,000円位
昔のスタンダードクラス
その20年前にもスタンダードグレードはあったわけで
GPシリーズってのがね
さらにその前にもあったわけです
LUXって言ったかな
強度中度弱度と選べるレンズ
その前にもあったらしいですけど
私、産まれてませんしね
見たこともない
でも、遠近は使いづらいっていうレッテルが印象付いたのがこの昔のレンズ
これらがメガネ衰退した日本市場において
お金がない人向けに駆り出されて蔓延し始めているわけです
それが
『エコノミークラス』と格安店にある以下のレンズ
設計が明確になっていないレンズは
ほぼこの20年前の設計のもの
説明するとバレるから
入門用遠近と呼ばれている
その前の話