大きさの違うダルマ落としを思い浮かべて欲しいんですけど
それらを順に並べ替えて
全部の面が合わさるように揃えてください
※円なので本来は点ですけど
で、切ってください
レンズは立体物なので
その揃えた面と切った面のカーブの和が『度数』です
膨らんでたら+いくつへこんでたら−いくつ
単焦点レンズ(シングルヴィジョン)は球体を切ったもの
遠近レンズ(マルチフォーカル)がこのダルマ落としです
『段差があるじゃない、こんなの使えないわ』
となりますよね?
なのでその段差を埋めます
これで完成です
埋めただけの箇所は歪みます
視野が狭いというのはここからです
20年前のスタンダードレンズは
この『合わせた面を人間工学に沿って位置を工夫した』
そんな感じです
時代時代の新しい技術は
前から埋めます後ろからも埋めます
埋めるところに度数を力付くで入れて修正します
後ろからも修正度数入れます
そんな感じです
AIにアルゴリズム計算させて3D立体設計します
さらにさらにフレーム形状、度数大きさ好みで使い方変わるので
一個一個カスタムします
ってな感じで
効率よくピントが合うように作る・・・と
そういうことです
前に記載したように
レンズデザイナーは希少ですから
何をどう変えたら効果あったなど研究発表みたいなことされているわけで
新規基準の新設計など出たら
特許になるんですよ
その設計は数パターン
モータ駆動かエンジン駆動かみたいな設計みたいなもん
メーカーによってそのアプローチが違うので
『遠近レンズ』と一言で済まされるものではないんです
ここで店員が
『かけてみたら全然違うことが解る』
単に『良いレンズ』と言うことの
異常性が解るでしょう??
その他にも
「コーティングの色」「耐久度の違い」「素材による透明度の違い」「そもそもの硬さ、重さ、耐久年数諸々」
「レンズカーブ」「フレームカーブとの相性」
ちゃんとしたメガネ店は
それらを考えておすすめするわけです
さらには「傾斜」「レンズと瞳孔頂点間との距離」「回旋運動の具合」等を見て
測定した通りの度数と効果をフレームに体現させて
永く維持できるように形を変えているわけです
これを「フィッティング」や「調整」と呼びます
「ずれ落ちづらいようにツルをただ曲げる」ことを
フィッティングとは決して言いません
また
その作業の微細な違いを十分に応えてくれるのが
本物の良いメガネです
有名ブランドのメガネ、有名人が使っているメガネ、高いメガネ、高級素材を使ったメガネ
これを「良いメガネだ」と言うのはちゃんちゃらおかしくて
へそで茶が沸くどころかミストサウナができます
少なくともウチでは実行してますが
他店舗のメガネを見るとそうじゃないところが
ほとんどのようです
特におじいちゃん店舗の店は
今までがそうだったから、売れれば何でも良いと
考える能力がないみたいです
5,値段の違い
『そら良いのが良いに決まってるけども、現実問題出せる金額に限りはあるわよ』
まぁ当たり前の話です
メガネそのものの平均単価は30,000円前後
遠近だと40,000円ほど
日本は経済格差に物価高、給料も変わらずで不景気
平均は昔とそんなに変わらなくても
プチ貧困が増えて中央値は確か
23,000円位だったような、、、
企業は儲け確保のために
商品のコストカットと販売値は増額
メガネも他に漏れず
品質がだだ下りです
基本的にメガネフレームは皮膚に直接触れるものなので
自然由来の素材やアレルギーフリーが必須
ナイロンで作ってアレルギーフリーですなんて言う
とんでも思考の格安店がほとんどですが
苦しくても利益を削ってでもちゃんとしたメガネを体感してほしい
そんな神店舗があたりします
なので、ウチには他を非難できる資格があると思っていたりします
エコノミークラス → 廉価品 8,000円
スタンダードクラス → お買い得品 15,000円
ハイグレードクラス → ちょっと良い 35,000円
プレミアムクラス → 眼を大事にする人用 45,000円
フルカスタム → お金持ち 80,000〜
格安店の粗悪なレンズ→ 使い捨て 8,000円
ウチのスタンスとして
『おしゃれメガネ屋さん』なので
メガネをかけ変えてね
とアプローチしていますし
以前にも記載しているように
ちゃんと作ろうとすると用途によって違うので
使い分けしないといけない
少なくとも
『運転用途』
『野外、外出、映画、山登り等用途の遠近』
『家用、室内用、家事、オフィス用途』
『リーディング、デスクワーク、手元用途』
『壊れても良い用、汚れても良い用、災害用等予備』
優先順位はそれぞれですが
おおよそこの数は必須です
それがあるので
生活に支障が出るものは否定派閥です
で、粗悪なものなんて家庭内経済に悪いですから
HOYAじゃないことが損でしかないんですよね
HOYAの一番安いレンズと同じクオリティのものを
他で買おうとすると35,000円位しますから
もっと言えば
安売店のレンズやエコノミーレンズは儲けるためだけのものなんで
同じ価格帯でもっとちゃんとしたのが買えちゃうんですよ
正直、存在意味が解りません
まぁカルト宗教みたいなもんで
洗脳された人が行くところですね
『遠近は自分に合わなかった』と言ってる人は
使い方間違ってるか
このエコノミークラス以下のレンズ使ってた人が
大半というかほぼ全員です
その前の話