すごーーーーーーく解かり易い両用レンズのお話

2018/11/14

両用レンズの話をします

日本での普及率は3割未満
他国では6割以上と言われています
日本のメガネは保険適用外にも関わらず安く(海外だと保険適用で3万円前後が日本と同じ平均価格)
求められやすいはずであるのにどうしてでしょうか?
お客さんではない知人に聞いた話だと
『クラクラした(すると聞いた)』『歪んで見えた(見えると聞いた)』『使うメリットを感じない』『買って失敗した』
確かに両用レンズは万能レンズというわけではありませんが
普及率から分かるように日本では上記のような風評被害が蔓延しているのです
本を正せば
①ろくでもない店が②下手な技能で作って③不都合があれば両用レンズとはそういうものだと責任逃れ
しているからであって
○○店はダメだと言われずレンズがダメだと思わされているのです
『高いメガネも安いメガネも変わらない』のではなく『ろくでもない店が高額に売り付けている』というだけです
もちろん道具ですから使い方に慣れる必要はあります
※包丁は背で切ることはできないというのと一緒です
再三お伝えしていますが
メガネは焦点までの距離を合わせる準医療器具です
遠方距離で左右の焦点距離を合わせそこから距離を詰めて近方距離に近づけるのです
左右で合う焦点距離が違っていたら
近方で合う距離が違っても然りです
(続く)

老視とは手元が見えない状態であることではなく
ピント調節機能が減退してしまった状態のことです
※日本人最大の誤解
なので遠方を正しく測定できないから歪むのです

両用レンズは遠方距離からピント調節機能を補佐しながら距離を詰めて
近方に焦点距離を合わせるレンズ
見える見えないの結果ではなく単純な計算です
(近方距離まで調節機能が足りないから足して詰めましょうって言ってるだけのこと)

この情報化社会で両用レンズの仕組みが分からないって方はいないと思いますが
(『両用レンズ』で検索すればいくらでも出てきます)
一つのレンズに複数の度数が含まれています
視線がどの位置で通っているかで焦点距離が変わるということです
つまりフィッティングに全てがかかっているということです
どれだけ高額であったとしても適切な腕がなければ合いません
人の癖もありますので意思疎通も重要です
接客されたくないという人、店員から嫌われている人は
一生快適なメガネを得ることができないということですから
生き方を改めましょう(笑)
(続く)
※参考画像はHOYA冊子より

そして度数というのはレンズの前面カーブと後ろ面カーブの合算値でできています
遠方近方が合う距離が違うということはカーブ形状が異なるということです
それを一つにすることで両用レンズができあがっているわけです
綺麗に上下でパッツリ別れているわけではなくて
人間工学に基づいて光学焦点が位置取られ設計されています
(境目がない時点で基づいて設計する必要があるだけですが)
レンズ面に対して直行しますから正しくフィッティングされていないと設計された通りに効果をなしません
ゆえに
やはりフィッティングできない店、できないフレームはまともなメガネとして存在していないということになります

ちなみに広告やテレビで時々聞く『内面設計』『外面設計』とは

基本度数となる遠方から位置合わせで距離を詰め度数を加入する面が前か後かということです
一長一短なのでどちらが優劣ということではありませんが
きょうびのレンズの中で一番最低ランクの値段訴求用レンズは内面設計です
ダメレンズではないですが高性能レンズでもないって感じです
※内面<両面<両面複合(3D)

言ってしまえば
ちゃんとしたメガネ店はレンズ設計の特性を活かして作りますので
下手な店での高額レンズよりも低価格でも上手い店で作ればよっぽど快適なメガネを得ることができるということです
もっと言ってしまえば
下手な店で作る低価格なものはどうしようもないので持ってるだけ無駄なので捨てた方が良いわけです
(続く)

ではもう一度『クラクラ』『失敗した』…
こういった声は何故でしょうか
弱い度数のメガネで歩いたらクラクラしますか?歪んで見えますか?
遠くが見えづらいだけで楽ですよね?
両用は遠方も近方も兼ねるレンズというだけです
なのに何故そうなるのでしょう?
簡単です
下手な店で買っているからです
何故両用を都合の悪いものとするのでしょう?
下手な店しか知らないからです
下手な店しか行ったことがないからです
(店から嫌われているという可能性も秘めてますが…)

他国と普及率が2倍違うということはちゃんとしたメガネ店が少ないのが原因か

ロクでもない店が幅を利かせていてお客さんに損害をもたらしているかのどちらかです

ちゃんとしたメガネを使っている人を本当に見かけません
皆無に等しいような状況です

『今のメガネ(粗悪品)で問題ないから』という声があるのも存じていますが

『本当にホント!?』『問題しかないメガネなのに理由はなに!?』

『正しいメガネを使ったことがないからそう思い込んでいるだけじゃない!?』です
ほとんどの人が『こんなに快適なメガネは初めて』と言うか『もっと早くに使っていれば良かった』と言います
それはウチが凄いわけではなく普通のことで他が酷いだけです

両用を使う使わないは個人の話なのではありますが
おかしな話に影響されて頑なになっているのは合理的ではありませんし理知的でもありません

ちゃんとしたメガネを使うことは
贅沢なことではありません
無駄使いでもありません
いい加減なものを使い捨てし続けることの方が悪い人のやることです