喩えの話

2021/01/07

【団子屋の喩え】
二軒のお店があって
片方はもち米を丹念に練って
コシと粘りけのある美味しい団子
方や小麦粉を水に溶かして型にはめるだけのパサパサでグズグズの団子
一方は大量生産大量販売大量廃棄で
それこそ二束三文
もう一方は丹精込めているのでどうしても
安くはならない
食べもしないで
あそこは高いし人がいない
ってんで片方にお客は流れる
そこで一念発起
ウチにしかない団子を作ろうかと
みたらし団子ってぇ甘辛い
それでいて癖になる名物を作り上げた
なんだそれはって
物珍しさで
お客はどんどん増え
地域の特産にまで上り詰めた
気にくわない
町唯一のライバルもう一方の団子屋
作り方も解らないから
店の団子を醤油に漬け込んで
本場みたらし団子
と銘打った
なにも知らない来る客は
値段と店の大きさを見て
そっちへ赴く
これがみたらし団子か
こういうもんか
と一方の団子を試しもしない
こんな評価を下す
私にゃみたらし団子は合わない
普通の団子で良いわ
これが今のメガネ業界
遠近事情